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The Water Quality in Fish Rearing Waters

88 Citations1990
Y. Deguchi
journal unavailable

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Abstract

水産増養殖を推進す るにあた って,生 物の飼育環境 を良好な状態 に維持 ・管理す ることは,甚 だ重要で あ る。 と くに,多 量の水を使用 して生 物を飼育す ること が可能な場合 には,そ れ は比較的容易であ るが,少 量 の水 しか使用で きない場合 には,そ のために多大な努 力を必要 とす る。19世 紀中頃 に出現 した水族館 は水 生生物の飼育 に砂濾過方式を採用 し,少 量の水を循環 濾過 して能率 よ く使用 し,生 物の高密度飼育 に成功 し て,今 日に至 って いる。 東京都 は上野動物園開園百周年の記 念事 業 と して, 平成元年10月,葛 西臨海公園 は江戸川区内の葛西臨海 公園 に水族園を開園 した。旧江戸川 と荒川にはさまれ, 眼の前 には東京湾葛西沖の三枚洲を眺望で きる,面 積 77ヘ クタールの公園であ る。 この公園の ほぼ中央 に面 積8ヘ クタールの東京都葛西臨海水族園があ る。水族 園 は鉄筋 コンク リー ト3階 建で,延 べ床面積 は約12,0 00m2で ある。展示水槽 は 「大洋の航海者:マ グロ ・サ メ」,「海そ うの林」,「七つ の海か ら:北 太平 洋 ・南 太平洋 ・イン ド洋 ・大西洋 ・南極洋」,「深海の生物」, 「タ ッチプ ール」,「 海 鳥 の生態 」,「 小 笠原 の磯 」, 「伊豆七島の海」,「東京湾の生物」等で,44系 統 か ら な り,各 系統 は独立 した循環 ・濾過 ・水温調節等 の機 構を持つ 。展示水槽の容量 は,最 小が1ト ンで,最 大 が1,900ト ンであ り,水 槽水温の設 定 は,最 低 が1°C で,最 高が30°C であ る。水族園が開園す る前の準備期 間中か ら,今 日まで,上 記各水槽の水質を測定す る機 会 に恵 まれたので,「 大洋の航海 者:マ グ ロ」,「 北 太平洋 カナ ダ沿岸:パ ーチ」,「 北 太平 洋 北部: サ ケ」および 「深海の生物:ビ クニ ン」 にお ける飼育 海水中の窒素,リ ン量の変化につ いて報告す る。 試水 は各水槽か ら,毎 月2回 採取 し,河 合 ら(1988) の方法で分析 した。 「大洋の航海者:マ グロ」 水槽 は,容 量1,900ト ン, 設定温度22°C で,ク ロマグロ,キ ハ ダ,カ ッオ,ス マ お よびハガ ッオを約800尾 収容 して いる。 水温 は18.3 か ら26.2°C の 間 を 変 化 し,ア ンモ ニ ア態 窒 素 量 は0.07 9ppm以 下,亞 硝 酸 態 窒 素 量 は0.022ppm以 下 で あ っ た 。 硝 酸 態 窒素 量 は7月 上 旬 の1.4ppmか ら10月 下 旬 の36.1ppmま で 増 大 し,以 後 は30-50ppmの 範 囲 を